坂本部長、怖がる!

一念発起し、現在自宅を新築中である。

270坪の土地に平屋建築とは大変贅沢な仕様で、
2002年2月中には完成予定との事だが、
最近怖がっている事がある。

本人がというと言うより、周りに脅されていると言った方が正しい。
その昔、もう10数年も前の松下電器販社勤務時代、
担当していた大社長と、その時の上司と一緒に新橋あたりで大酒を喰らい、
占い師に見てもらった。

時の上司は大社長が鬼瓦だとしたら、鬼瓦×2といった顔立ちと雰囲気で、
大社長とこの上司の性格は占い師でなくとも想像がつくはずだ。

ただ一人当時はまだ髪の毛も黒々としていた青年時代の坂本部長は、

”貴方には家庭の幸せが見えない”
”このままでは良くないので、後日私のところへ来なさい”
と名刺まで渡され、脅かされた過去を持っている。

これはその後も長く続いたトラウマで
占い師といえども安易に言ってはいけない種類の事だと思うのだが、
周りから見た場合、妙に納得してしまうものがあった。

その彼が、律ちゃんという高校生のような可愛いお嫁さんを獲得し、
二人の女の子に恵まれ、幸せな家庭を築いている。
占い師のいう事など全く大ハズレなのである。

ここにきて、今度は皆が脅かしているのが、
”家を建てた時には、代わりに何か不幸がおこる。”
”あの大社長を見てみろ、
今でこそ30年連れ添ってきたというような顔をしているが、
10数年前、自宅を新築する時には嫁さんが実家に帰って大変だったんだ。”
などと本当の事で脅かす輩がたくさんいるようである。
これは全くやっかみでしかなく、
こういう本当の事は、あまり言うべきでは無いと思う。
(ホントに・大社長)

その後大社長は孫にも恵まれ、
嫁とも30年のながきに渡って連れ添っている。
というのが真実である。

家を建てようと考える頃というのは、
基本的に人生が順調な頃だろうと思われる。
だからこそ
”自分を返り見ろよ””有頂天になってはいけないよ”
という戒めだと思う。

坂本部長はその点大丈夫なのが、
建築中の新宅は、家族第一に考え、自分を捨てた立地である為、
千葉の海に近いところで、通勤には2時間半を要するとの事だ。
坂本部長曰く、
今でも毎日家に帰られる訳ではない、空港か新幹線での出張で
家にいるのは週末ぐらいと考えると、今と何にも変わらない。
傍から見ると辛い通勤だが、その点でつりあいをとっているのかも知れない。
別に家を建てたからといって縛られる訳でも何でも無いので、
人生は自分の納得するように生きればよい。
考えが変わればその時点で違った行動をとればよいのだ。