株式会社 発車オーライネット

「発車オーライネット」はもうそろそろ(株)三共システム工房の1事業
という枠を越えつつあるのではないか考え始めている。

不謹慎な話だが、発車オーライネットサーバのダウンが及ぼす影響はムチャクチャ広範囲になっている。
しかもそのネットワークはまだまだ多方面へ増殖しており、
代行収納サービス会社・コンビニエンスストア・旅行代理店等々接続される数を考えると
軽く数万の端末数となる。
既にWEBやi modeへ公開している空席照会だけでも1日3万ページビューを軽く越している。
扱い路線数が増えるほど担う役割、そして多方面へのネットワークへのセンターサーバとして、
発車オーライネットの役割は益々重要になっており、同時にその責任は益々重要になる一方だと思う。
バス会社自体、もう昔の手仕舞いスタイルには戻れない。
それだけにシステムダウンにはやたら怒られる、それは当然だと思う。
それだけにこれからの投資も大きくなる事が予想されるのも至極当然である。

本当に重ねて不謹慎な話だが、トラブルによって影響を受ける範囲が広いと言う事は、
逆にもうほとんどパブリックといってよい存在ではないかと考えている。
これを維持運営管理してゆくのは、単に(株)三共システム工房という私企業というより、
もう少しパブリックな事業体が適しているのではないか、と考え始めている。
例えば、「株式会社発車オーライネット」というのはどうだろう。
「事業協同組合・発車オーライネット」だって良い。
発車オーライネットを利用する、必要とするいろいろな事業体が出資して、
新たにパブリックに近い事業体を設立する必要性があるのでは、と感じている。
行う事業は発車オーライネットにとどまらず、例えば予約センター(コールセンター)事業が視野に
入っててもおかしくは無く、アウトソ−シングの方が効率の良い事業は結構あると思う。

発車オーライネットは「がんばれバス旅計画」の中の一つとしてバスラマ誌
に掲載させていただいたのが始まりだった。
「高速バスはマイナーであり、市民権を得るためにも、云々」と使命感に燃え、
95年にIPAへ申請し、認められた6800万円の開発当初資金を元に開発し、
それ以上の旅費交通費をかけて全国津々浦々まで説明に歩き、
投資した総金額を考えてもよくやったものだと思うが、
理解してくれたバス事業者や旅行代理店のそれぞれキーマンとなる人々に恵まれ、
ささえられてもうすぐ導入事業者数も50社を超えるところまで来ている。
我ながらよくやったものだと思う。

評論家的に、思うだけなら皆思う。考えるだけなら皆考える。
現に我社が始める数年前にも日本バス協会からも、こういうものが必要だ、という答申は出ていた。
それでは誰がどうするのかという事が肝心な事で、誰も手を挙げない。
実は私企業だからやった、出来た、と考えている。

ボランティアであれば誰もやらない、事業として成り立つ事を前提とした先行投資だからがんばれる。
と始めた事なのだが、実際にはボランティアに近い思い込みが無ければ、ここまではがんばれない。
残念ながら、新たに始める事、開拓する事、と継続する事、維持する事、とは全く違う事業だと思う。
開拓するときはボランティア精神が重要だが、
維持継続するときは、ボランティア精神があってはいけない事になってくる。
維持継続する時こそ事業でなければならない。
ボランティア精神が生むのは、「俺だってこんなにがんばっているんだ、」という気持ちである。
維持継続を旨とする事業は、「あんたはそれで儲けているんだろう?。」と言われて、
「はいそうです。儲けさせていただいてありがとうございます。」
と頭を垂れる商い精神・前垂れ精神でなければいけない。
そういう意味でも新規開発・開拓と維持継続は全く次元が違う事だという事がよくわかる。
狩猟民族型と農耕民族型の例えに近い。

ちなみに前置きをするが、これから先の事は愚痴でしかない。正論では無い事は百も承知で
愚痴っているだけなので、あいつはこんな事を考えている、と上げ足は取らないで欲しい。

雪印の社長ではないが、言い訳できない事を謝らなければならないのは大変疲れる。
大きな苦痛である。何を言ったって言い訳でしかない。だから言ってはいけない。
バスターミナルの窓口にはお客様が並んでおり、窓口対応の方々も怒られているわけだから、
我々にそのように怒鳴るのも当然の事で、
「社長を出せ!」と言われて巻き舌で怒られるのも当たり前の事だとは理解している。
そこで口にして良い言葉は、「大変申し訳ございません」しかない。
それ以外に言って良い言葉は無い。

けして「私だって寝ていないんだ!」と言ってはいけないのである。

本来そうでなければならないのは当然なのだが、では我々は誰を怒鳴ればよいのか、
と言ったって、そのOSメーカーを使っているのも、DBを使っているのも、ハードウエアにしても
全て自分で選んでいるのであり、仮に彼らを怒鳴ったからといってすぐに解決する事は殆ど無い。
そもそもハード保守以外、時間外には電話はつながらない。

発車オーライネットは仮にシステムダウンがあっても、どんな事があっても、
翌朝までには復旧を終えなければならない。

残念ながら、飛行機の予約発券システムやJRのマルスがダウンすると翌朝の新聞に載るが、
バスの発車オーライネットがダウンしても、新聞には掲載されない。
全体から見ればマイナーのバスではあっても、やはり公共交通機関であれば影響はとても大きい。

そんなこんな、全て理屈ではわかっていても、ストレスはたまりまくる。
開拓型狩猟型の人間なんてそんなものである。
残念ながら理屈では無く、男と女の違いぐらい違っていると言って差し支えない。
だからこそ維持継続には狩猟型よりも農耕型が向いていると思う。
それでも、維持継続体制に入る前に、開拓型が無ければ維持継続するもの出来ない。
維持継続するためにも又常に開拓が必要である。
ただし役割の分担があった方が、両方うまく行くのでは、と思うので、
表題の「株式会社・発車オーライネット」をと考え始めるのである。

もっともこれは小生が思っただけでは何の前進も無く、どれだけ理解者が増えるか、
賛同者が増えるかなのだが、単なる愚痴では終わりたくないものだ・・・・・。

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